猫を飼っているマロニーです。
我が家の愛猫マロンは出会ったころ、交通事故で大腿骨骨折と骨盤を複雑骨折していたところを保護しました。
猫の高額治療を迫られて困っている方向けに、当時の状況を振り返りながら参考にしていただけるようにお話ししますね。
猫の骨折・骨盤狭窄
猫の骨折による骨盤狭窄って結構あるみたいです。
マロンはおそらく交通事故の衝撃と獣医さんに言われましたが、高いところから落ちたりして骨盤を骨折してしまう猫さんもいるみたいですね。
「お外に出てる飼い猫が帰ってきたら怪我をしていた」
「保護した猫が便秘になって初めて、昔骨盤を骨折したことがあることに気が付いた」
というようなことはあるようです。
今日はうちみたいに怪我した猫を保護した方、飼い猫が骨折をしてしまって困っている方向けに改めてマロンと出会った時のことを思い出しながら記事を書きたいと思います。
マロンとの出会い

マロンは生後5ヵ月の時に交通事故に遭ってしまいました。
それまでどこで過ごしてどのあたりで事故に遭ったのかは不明。
我が家の敷地でびっこを引いてお腹を空かせて弱った状態で何日も過ごしていました。
今振り返ると運命的な出会いで、我が家を選んで来てくれたのかなと思えるほど。
『具合が悪くてお腹が空いて、助けてください』
って姿を現した翌日は台風の予報でした。
初めはしらすやチーズなどをあげたけど、まだお腹が空いてそうだったので近くのドラックストアまでキャットフードを買いに走ったっけ。
その夜は小さいテントを庭に準備して、明日までここにいたら病院へ連れて行こうということになり。
翌日動物病院の後、私が仕事に行っている間に夫が猫トイレやらキャットフードやらを買い込んできたのでした^ ^
骨折をした猫
(※ここで骨折のレントゲンを出します。苦手な方はお戻りください。)
数日様子を見て、やっぱり元気がなく動きがおかしい。
こんな動かない子猫って…。
次の予約を待たずに動物病院へ連れて行きました。
レントゲンの結果。
左大腿骨骨折。
さらに右股関節が内側にめり込んでいました。
大腿骨骨折は見事にぱっくり折れてしまっているけれど、問題は右の股関節の方で、めり込んで骨盤が狭くなっているので、うんちが出なくなる可能性が高いとのこと。
すぐに大学病院の紹介状をいただき予約を入れてもらいました。
このレントゲンを見て胸が痛くなりました。
なんとかしてあげたい…。
でもいくら必要なんだろう?
ホームドクターには30万円はかかってしまうかもしれないと言われました。
数日前に保護した猫に急に30万円って言われても…。
葛藤しながら、なんとか夫とお金を工面しようとメルカリで不用品を売り捌いたりしていました。
大学病院での検査結果
10日ほどして有給休暇を取って大学病院へ行きました。
検査の結果、大腿骨は癒合が始まっているのですぐにでもボルトで固定することが必要。
やはり問題は骨盤で、このままだと確実に排便障害を起こします。
いっぺんに手術はできないので、大腿骨で3週間入院した後、今度は粉砕骨折して変形癒合した骨盤を3カ所切り開いて股関節を外に出す手術。
これは1カ月以上入院が必要で、子猫のうちに手術するしか方法はないと言われました。
合計2ヵ月以上の入院費と手術代で、100万円は軽く超えてくるとのこと。
100万円って…。
頑張って50万円と思っていたので、簡単に決断できる金額ではありませんでした。
大学病院への不信感
大学病院なので、学生さんが診察時も5~6人ほど立ち会っていました。
大学病院の獣医さんは頼りがいがあって、丁寧に病状を説明してくださいましたが、急に100万円以上と言われ、どうしていいかわからなくなりました。
「つい最近保護した猫にいきなり100万じゃ足りないと言われてもすぐに決断できないので、何か他の治療法はないのですか?」
と聞いてみました。
そうしたらなんて言われたと思います?
「費用を抑えたいなら断脚ですね。いわゆる切断です。欧米では3本足の猫ちゃんはめずらしくないですし、家猫なら生きていけますよ」
びっくりしました。
切断なんて考えられませんでした。
切断って、足が使い物にならず命に関わる時ではないの?
費用を抑えたいなら切断?
冗談じゃないと思いました。
その一言で、一気に不信感が募りました。
周りで見ていた学生さんもいらして、もちろん日本の獣医さんを育成するためには見学や実践が必要なのはわかる。
ただ、なんだか物扱いというか、実験台のように扱われているように感じてしまいました。
私は「考えさせてください」とその場を後にし、泣きながら運転して家路についたことを覚えています。
手術や治療をしないという判断
もし100万以上払っても、その後の通院費を考えたら莫大な金額。
保護した猫をどうにかしてあげたいけれど、私たちの生活や子供の教育費の方が重要でした。
手術をするってことは命の危険すらある。
100万払って死んでしまったらどうしよう。
そんなお金の余裕はありません。
もし手術を選択して結果健康になったとしても、2ヶ月以上入院して実験台のように扱われ狭い病院のゲージの中で過ごすことになる…。
たった5ヵ月しか生きていなくて、散々痛くて怖い思いをしたのに、さらに2ヶ月以上も怖くて痛い思いをするなんて。
可哀そうすぎると思いました。
こんなに人間に心を許している猫なのに、人間不信になっちゃう。
私は手術をしないという選択をしました。
例えこの選択で寿命が短くなっても、マロンの一生を濃くて楽しい猫生にしてやろう。
精いっぱいかわいがって愛情を注いでうちに来て良かったと思う猫生にしてやろうと心に決めました。
歩けなくなったら
ウンチがでなくなったら
またその時考えてその時できる治療をしようと思いました。
自然治癒しました
マロンはすっかり元気になり、今1歳3ヵ月になりました。
ありがたいことに元気に走り回りジャンプもできますし、今のところ毎日1~2回、痛みもなく大きなウンチをしてくれます。
びっこも全くありません。
切断して3本足なんてとんでもない!
見た目は健康な猫さんです。
ただ、少し運動するとすぐに足を投げ出して休憩していたり、よく転んだりという感じです。
元々どんくさいのかもしれませんが後遺症でしょうね。
これくらいで済んでラッキーでした。
自然に元気になることもあるのだとわかりました。
ただ、今後も排便障害のリスクは抱えて生きていくことになります。
太ったり、年を取ると腸の動きが鈍くなって排便障害を発生する場合があるそうです。
その時がきたら手術できるように、いまからコツコツ貯金をしています。
太らないように、体重の管理は徹底してやっています。
あとは赤ちゃんは産めないそうです。
どちらにしても避妊手術をその後したので関係ないですけどね。
大学病院の後、いろいろ調べてみましたが、冒頭にお話ししたように、大きくなってから昔の骨盤骨折の跡があって手術をしたケースもあったり、食事療法でウンチが出やすくなったりと方法はいくつかあるそうです。
大学病院の先生はなんでそれを提案してくれなかったのだろう。
いい実験台とでも思っていたのでしょうか。
確かに学生さんを学ばせるにはもってこいの症状でしたからね。
もうあの大学病院には二度と行かないと決めています。
ペット保険のすすめ
ペットの医療費ってとても高額です。
ペットは時が経てば経つほど家族同様になってきますよね。
もし、今マロンに100万払わないと死んでしまうなら迷わず払うと思います。
お金がなくて家族を救えないなんて辛すぎます。
だからペット保険って大事。
私は今回の怪我を告知して、楽天ペット保険に条件付きで加入しましたよ。
毎月1,830円です。
まとめ
お金に余裕があれば、手術してあげるのが理想的だと思いますが、医者の言うとおりにしなくても、こうして元気に回復した例もあるってことをお伝えしたいです。
猫の回復力ってすごいですよ。
ただ、症状にもよりますね。
放っておくと危険な状態もあり得ますので、お医者さんには必ず連れて行ってください。
飼い主としてしっかり判断してくださいね。
今決断を迫られている猫飼いさんが参考にしていただけたら幸いです。
今日のにゃんこ♪マロンコーナー
元気になってくれてありがとう。
ずーっとずーっと元気で長生きしてね。
大好きなマロン。
我が家はマロンを中心に回っています。
うちを選んで来てくれてありがとう。
楽しい猫生にしようね。
お読みくださりありがとうございました!
健康第一!
今日も元気に頑張りましょう♪